著書「a moment in time -ume-」出版にあわせ、Karimoku Commons Tokyoで個展「a moment in time -trees-」を開催しました。本に掲載されている草木染めの飴の作品や新作とともに、カリモク家具とのコラボレーション作品も展示しました。作品は自身の手で製作し展示空間のディレクションも行いました。
“a moment in time - trees- 自然と向き合うものづくり 2021年、数ヶ月後にお別れする運命である梅の木との出会いから、草木染めで染めた飴の作品が生まれました。 植物が刻一刻と異なる色に変化するように、飴も溶けたり結晶化したりと同じ姿をとどめることはありません。 この「コントロールすることができないうつろい」は、同じ事象にとどまり続けることのない私たちの日常と共通しており、どちらも「その瞬間」を感じられる体験だと考えられます。 梅の飴作品の「その瞬間」を記録に残すため「a moment in time -ume-」という本を作り、出版記念としてKarimoku Commons Tokyoでの個展「a moment in time -trees-」開催のご縁をいただきました。 2022年の夏にカリモク家具の工場を訪れ、木材を採取する森の話を伺いました。ひとつひとつ違う表情をしている森の木々の、その自然と生まれてくる個性を尊重しながら家具を作っていることを知り、カリモク家具のものづくりの中にも木々の「その瞬間」の記録への思いを感じました。 本展では、カリモク家具とのコラボレーションの作品と、本に掲載されている梅の飴の作品や新作を展示します。木も飴もいつかは、土に還る時がきます。そんな天然素材の共通点を感じながら、ものづくりについて改めて考えるきっかけとなりました。この展示が、誰かの記憶の片隅に少しでも残ることができたらと思っています。 辰野しずか”
“a moment in time - trees-
自然と向き合うものづくり
2021年、数ヶ月後にお別れする運命である梅の木との出会いから、草木染めで染めた飴の作品が生まれました。
植物が刻一刻と異なる色に変化するように、飴も溶けたり結晶化したりと同じ姿をとどめることはありません。
この「コントロールすることができないうつろい」は、同じ事象にとどまり続けることのない私たちの日常と共通しており、どちらも「その瞬間」を感じられる体験だと考えられます。
梅の飴作品の「その瞬間」を記録に残すため「a moment in time -ume-」という本を作り、出版記念としてKarimoku Commons Tokyoでの個展「a moment in time -trees-」開催のご縁をいただきました。
2022年の夏にカリモク家具の工場を訪れ、木材を採取する森の話を伺いました。ひとつひとつ違う表情をしている森の木々の、その自然と生まれてくる個性を尊重しながら家具を作っていることを知り、カリモク家具のものづくりの中にも木々の「その瞬間」の記録への思いを感じました。
本展では、カリモク家具とのコラボレーションの作品と、本に掲載されている梅の飴の作品や新作を展示します。木も飴もいつかは、土に還る時がきます。そんな天然素材の共通点を感じながら、ものづくりについて改めて考えるきっかけとなりました。この展示が、誰かの記憶の片隅に少しでも残ることができたらと思っています。
辰野しずか”