霧や雨など、空や大気の自然をテーマにデザインしたステンレス製のスツール。一般的に無機質で冷たい印象を持つステンレスに、美しい色と質感を作る事が出来る日鉄ステンレスアートの鏡面やエッチング、バイブレーションやヘアラインなどの研磨加工を用いることで、繊細で奥行きのあるグラデーションの質感や自然を思わせる柔らかい印象の表情を作り出しました。
本作は、Material ConneXion Tokyoが主催する「MATERIAL DESIGN EXHIBITION2019」において、日鉄ステンレスアートと共に、使い手のイマジネーションの幅を広げることを目的として「ステンレス加飾技術」を素材にした新しいステンレスの意匠表現として展示発表しました。
“いろんな角度から素材の表情を楽しんで頂けるよう、箱型の立体形状にし、それぞれの面の柄が綺麗に繋がるように手作業で仕上げをしていただきました。水に強い元々の素材特性も有りながら、更にファインガードという加工を施すことで(鏡面以外は)指紋がつきにくくなるため、手をついて座れるスツールのサイズにしています。
美しい質感や色、汚れを気にしないで使えるこの加工技術は、他にも様々なプロダクトで活躍するのではないかと思います。”